こんにちは!
洋裁・和裁経験ゼロで七五三の着物づくりに挑戦したいま子です。
裁縫経験ナシ、モノを壊すことが特技の不器用な私ですが、
三歳まで無事に育ってくれた娘にありがとうの気持ちを込めて、着物をハンドメイドしたい!
そんな一心で挑戦した着物づくり奮闘記をブログにまとめました。
被布・着物・頭飾りを作ったよ!
娘と私の好みをふんだんにもりこんだ、世界でひとつだけの着物をつくれて大満足です。
今回は振袖部分の作業記録です。
同じように着物づくりにチャレンジしたいけど、経験も知識もないしと迷っている方へ。少しでもお役に立てれば嬉しいです。
着物づくりに参考にさせていただいた本・動画
わたしがなんちゃって着物を作るまでに参考にさせていただいた本と動画を紹介します。
ミシンを踏むのも家庭科以来でしたが、それでも形になったので同じように初心者の方にも見ていただきたいです。
本:はじめてでも縫える子どもの着物
着物や袴、被布など七五三の着物づくりに特化した本です。
私もこちらの本を参考に、伝統的なつくり方で着物を仕立てたい!と思っていたのですが……諦めました。
「はじめてでも縫える」とタイトルにありますが、いかんせんちんぷんかんぷんでした。
和裁・洋裁の知識のない方がこの本を読んで着物を仕立てられるかといえば難しいと思います。
ただ、身長ごとの寸法やおくみなど着物の構造を知るのにとても助かりました。
着物づくりにチャレンジするなら1度は読んでおきたい本です。
動画:* Baby&Kids * Handmade
裁縫初心者の私が着物づくりにチャレンジしようと思えたのは、* Baby&Kids * Handmadeさまの動画のおかげ。
動画を見ていただければお分かりいただけますが、とにかくわかりやすい!
初心者かつ不器用の私にもできるかもって思えるんです。
- 型紙不要・採寸が簡単
- 初心者にもわかりやすい丁寧な解説
- ミシンで縫う過程も編集せずすべて見れる
作業手順はこちらの動画を参考にしましたが、浴衣⇒七五三の着物用に素人なりにちょこっとアレンジしています。
【なんちゃって袷着物】袖を手作りする全体の流れ
振袖をつくる全体の流れは次の通りです。
表地と裏地を必要なサイズ分カットします。(かかった時間:30分)
表地と裏地をあわせてジグザグミシン(ほつれ止め)をかけます。(かかった時間:1時間)
袖の角の丸みをつくるためにカットします。(かかった時間:5分)
縫い合わせることで一気に袖っぽくなります。(かかった時間:30分)
形になった袖口に袖ふき布をくっつけます。(かかった時間:30分)
袖丸みのカーブを縫うところが少し難しかったかな?というぐらいで、ほぼ直線縫いなので思ったより簡単でした。
ではこの5つの作業工程を詳しく紹介します。
全てミシンでガシガシ縫いました
①生地を裁断する
袖は被布からも出ていること、単だとペラっとして見える気がしたので、なんちゃって袷着物(裏地がついた着物)にしました。
表地と裏地で2種類の生地を用意しています。
- 表地:ポリエステルちりめん
- 裏地:アムンゼン
生地のおすすめ購入先は、「七五三の着物を手作りしたい!おしゃれな生地が買える通販6選」に紹介しています。
寸法は『はじめてでも縫える子どもの着物』を参考にしました。
せっかくの晴れ着なので、元禄袖ではなく振袖にしました
むすめの身長は98㎝だったので、着物は110サイズで考えていましたが、それだと袖丈(袖の縦方向の長さ)が70㎝にもなります。
お振袖は写真にとってもばえるんですが、3歳には重い&歩きにくそう……
ということで、袖だけは100サイズ相当の65㎝で断裁しました。
100サイズでの振袖寸法
表地:28㎝×130㎝ 2枚
裏地:28㎝×130㎝ 2枚
ちなみに裏地につかったアムンゼン生地が、やわやわなので断裁の時点でめっちゃ歪んでます。
綺麗に断裁するコツを調べると、「ロータリーカッター」というピザカッターのような代物を使うといいそう。
はさみだと生地を浮かせて切るので歪みやすいですが、カッターなら定規で抑えたままスッとなぞるだけ。
ほかにも小技として、角の部分はA4のコピー用紙などをあてると、ずれてないかかんたんに確認できます。
②表地と裏地を縫い合わせる
袷着物の作り方について書籍や動画などあらゆる資料を読み漁りましたが、初心者にはちんぷんかんぷん!
やったらわかるものかと、ためしに実寸の1/8ほどの小さめサイズで袖を作ってみたんです。
お、うまくできそう!と思ったらですね……なんと、表地と裏地の4枚まとめて縫ってたんです。
袖なのに袖口がないなぞの布ができあがりました
正しい作り方はあきらめて、「表地と裏地を縫い合わせて1枚の生地にみたてる」作戦にでることに。
表地と裏地を2枚重ね、端をジグザグミシン(ほつれ止め)をかけるというゴリ押し技です。
これなら1枚生地のように扱えるので、* Baby&Kids * Handmadeさまの浴衣(単)の作り方動画を参考にできます。
③袖丸みをつくる
袖丸みをつくるときは、丸くカットした厚紙をあててぐし縫いが本来の手順。
ですが、私は不器用かつ初心者!袖丸み部分をカットしちゃいます。
* Baby&Kids * Handmadeさまの動画で紹介されていた寸法(7㎝・7㎝・3.5㎝)を参考に切りました。
カーブにしようとをコンロにあったティファールのお鍋をあてましたが、フリーハンドの方がきれいにかけました。
丸くカットした部分は、もう一度ジグザグミシンをかけました。
が、後の工程で丸み部分を綺麗に裏返せるようにハサミでカットするので、特にやらなくても良い気がします。
丸みがつくと一気に袖っぽくなります
④袖口・袖下を縫う
前と後ろの袖を縫い合わせる作業です。
袖口を15㎝あけて、縫い代1㎝で袖下まで縫います。
あけるの忘れないでくださいね!手が出せなくなっちゃう
袖丸みのカーブのところは初心者には難しいので、ゆっくりゆっくりすすめると良いかと思います。
縫い代部分は折り返してアイロンをかけておくと、表側にかえしたときに仕上がりがキレイです。
ちなみに画像のアイロン定規は100円均一で購入しました。なんでも揃いますね!
袖丸みの部分は、切込みをいれておくと表に返したときに綺麗なカーブがでてきます。
つぎに、袖口部分を縫い代2㎝おりかえして縫います。
袖口部分はわっかになってるので、ミシンをかけるのが大変でした。
難しいなと思う方は、そんなに長さもないので手縫いのほうがやりやすいかもしれません。
この部分はほつれやすいので、慎重かつしっかりめにミシンをかけました。
ただ、これはやりすぎな気がします。
⑤袖ふきを縫う
このままでもいいのですが、袖ふき(袖口の裏地を少し出ている部分)があると、グッと袷着物っぽく見えます。
つけ方を書籍や動画をみてもちんぷんかんぷんだったので、袖ふき部分だけ袖口に後からつけることに。
つけかたは、↓の動画の「内襟をつける」の工程を参考にしました。
まずは袖ふき布を用意します。
袖ふき用の生地はちらっと見えるときに目立つ色や柄がいいかなと思います。
和柄にドットやチェックをあわせている方もいてオシャレでした
袖ふき布のサイズ(縫い代込み)
縦:7㎝ × 横:袖口の長さ+2㎝ を2枚(左右の袖分)用意
袖口の長さですが作る着物のサイズごとに異なるので、実寸を図って+2㎝してください。
私の場合は袖口周りが30㎝だったので、横は32㎝でカットしています。
切った布は、横と縦を1㎝内側におりこみ、さらに半分に折ってアイロンをかけて型をつけておきます。
アムゼン生地はやわらかすぎて、画像はアイロン後だというのにまったく型ついてません(クリップで固定する始末)。
工程④で袖口部分を縫い代2㎝で折り返していますが、そこに今つくったなんちゃって袖ふき用の布をぬいつけています。
縫い代2㎝のところに、縦2.5㎝の袖ふき布を縫い合わせるので、表から見た時に0.5㎝ほど袖ふき布が見える寸法です。
どのくらい見せるかは、一度布を当ててみてお好みで変更してください。
縫い代に縫い付けるので、表地には縫い目はでません。
ここで縫いやすいように、袖口の縫い代は1㎝⇒2㎝と太くしました
↓が完成図です。
裏地はかなりかなりイビツな仕上がりになりますが、まあ裏だし見えないだろと割り切りました。
まとめ:振袖部分は初心者にも意外と簡単にできました
生地の断裁から振袖を2枚仕上げるのにかかった時間は、およそ2時間ちょっと。
おそらくミシンに慣れている、そこまで不器用じゃない方はもっと早く仕上がると思います。
袖丸みのカーブや、袖のつなぎ目部分をミシンで縫うのは難しかったですが、速度をゆっくりにすれば大丈夫です。
ただ、表地と裏地を2枚あわせてジグザグミシンをかけたところは大変でした。
130㎝もあるので縫っても縫っても終わらない……
次は身頃部分を縫っていきたいと思います!
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