
こんにちは!
洋裁・和裁経験ゼロで七五三の着物づくりに挑戦したいま子です。
三歳まで無事に育ってくれた娘にありがとうの気持ちを込めて、ハレの日の着物をハンドメイドしたい!
そんな一心で挑戦した七五三の着物づくり奮闘記をブログにまとめました。
髪飾りから着物まですべてハンドメイドしました!


着物の作り方からはじめ、今回は被布コートの作業記録(後編)です。
たて衿をつけるところから完成後の後悔したポイントまでまとめています。
七五三の3歳女児用の着物づくり奮闘記はこちらをご覧ください。







着物を作ってみたいなと考えておられる方へ、少しでもお役にたてれば嬉しいです
七五三の被布の作り方(たて衿をつける~完成まで)


手作り被布の作業記録後編では、つぎの3つの作業工程を詳しく紹介しています。
⑤たて衿をつける


現時点ではちゃんちゃんこ状態ですが、たて衿をつけるとグッと被布っぽく見えてきますよ。
たて衿は裏布はつかわず、表布を2枚かさねキルト芯をつけてつくります。



ふわふわであったかかったよ!
裾をずらして縫い合わせたら中表になるように、たて衿の中に身ごろを入れるようにして縫います。



でました、はさみこむパターン!
まちは身ごろではさみましたが(詳しくは前編ご参照)、今回はたて衿が外側(はさむ方)になります。
でもたて衿は表と裏が輪になった状態でつながっています。



え、どうやって中に身ごろをいれるの……?!
何度本を読んでも混乱するばかりだったので、とりあえず完成形→クリップ固定作戦で縫う場所を確認。


縫いながら本当にあっているのか不安で仕方がないのですが、外表に布をかえして縫えていると感動します。
⑥衿をつける


まずは衿からつくりますが、たて衿同様に表布を重ねて中にキルト芯を入れました。
衿が被布コート本体に沿うように、衿ぐりに1㎝ほど切り込みを入れます。
身ごろの表布と衿を外表になるようにミシンでぬいつけます。


つぎに、後身ごろを衿にかぶせるようにし、縫い代をおりこんで縫います。



ここだけは、唯一ミシンではなく手縫いですすめました
本では「くける」とありましたが、技術がともなわないので「まつり縫い」ですすめてます。
まつり縫い…?という方には、動画がおすすめ!
私は衿にフリルをつけなかったのですが、↓これちょっと衿小さすぎますよね?


被布の衿の大きさに正解はないようですが、どちらかというと被布の衿が小さいと男の子用っぽい印象に。



フリルをつけなかった分、衿自体を大きくしなきゃいけなかったのか……
非常にめんどくさいかぎりでしたが、顔回りなのでやりなおすことに。


私の場合は、縦17㎝×横44㎝(縫い代1.5㎝こみ)、左右の端から8㎝で丸みのカーブをつけてみました。
お好みのサイズ感をさぐるためにも、紙でつくってみることをおすすめします。
⑦たて衿にスナップボタンをつける


ここまできたら完成目前です。
一度お子さんに試着してもらい、どの位置にスナップボタンをつけるか目印をつけてください。
わたしはスナップボタンが一つ足りなかったので、そのまま3つしか止めていません……
でもしっかりとまっていました。
おまけ:背守りや飾りをつくる


せっかくなので、背守りや飾りもつくることにしました。
背守りとは、文字通り背中に縫いつけたお守りのこと。背後から忍び寄る邪気を追い払う力があると考えられていたそうです。



めちゃくちゃ簡単なので、ぜひつくられることをおすすめします!
背守の模様は、厄除けを意味する「麻の葉」にしました。
こちらの本から図案を選びましたが、ネットで調べてプリントアウトしてもいいと思います。
生地は私は自分の七五三で使用した兵児帯を再利用しましたが、ちりめん生地などがおすすめ。
胸元の飾りはつまみ細工でうさぎをつくり、私が幼少期に着た被布飾りのお花とあわせました。


うさぎの顔の土台になる半球体や、金具はダイソーとSeriaで購入。



うさぎの赤い目だけ楽天でぽちりました


手作り被布で失敗・後悔ポイント
なんとか被布の形にはなったものの、後悔していることも多々あります。
私の失敗ポイント4つを紹介するので、ぜひ私の屍を超えていってください。
被布の丈が長すぎた


寸法ははじめてでも縫えるこどものきもの 七五三の晴れ着・被布・羽織・はかま・お正月のきもの [ 林ことみ ]を参照しましたが、ちょっと丈長く感じました。
同じ本を参考に作られた方の感想を見ても、私と同じく「丈ながくない?」という声がちらほら。
参考画像:楽天





被布コートの丈は膝上になるのが一般的なのかな?
いろいろ調べましたが、これといった丈の長さの決まりはなさそうなので、ここは好みなのかもしれません。
【被布コートのたて衿小さすぎ問題】もあったので、面倒ではありますが一度型紙を作って目で確認するほうが失敗をふせげます。
キルティング生地の端を処理しておけばよかった
キルティング生地をあつかうのがはじめてだったのですが、
キルティングって切ったそばから綿は飛び出るわ、おさえの糸はほつれるわで大変でした。
ちょっと手間ですが、端にはジグザグミシンをかけておけばよかったです。
表裏が分かりにくい生地を使った
これは被布の表地に使った白色のちりめん生地のこと。
柄があるような生地だと表裏わかりやすいのですが、白の無地だと「私はいま表を縫っているのか?裏なのか?」と混乱します。



表地だけでも表裏わかりやすい生地にしたほうが、ぜっっっったい作りやすいです。
表地を白にしたら裏地が透けていた


みてください、表からみても裏地用のキルティングがうっすら透けてるんです。



完全に予想外でした(笑)
濃い色なら大丈夫だと思いますが、白色のような薄い色をえらばれる際は注意してくださいね。
まとめ:被布の手作りは裁縫初心者の私でもできました!
被布コートは着物とは違い、立体的な構造なので「どこを縫ったらいいの!?」と半泣きになることもありましたが、
なんとか無事に完成することができました。
裁縫初心者には難易度は高いですが、出来上がった被布コートをむすめが嬉しそうに羽織っているのをみたときは、すべての苦労が水に流れていきました…!
表裏がはっきりしている生地なら、ハードルも下がると思うので、ぜひチャレンジしてください!
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