こんにちは!
洋裁・和裁経験ゼロで七五三の着物づくりに挑戦したいま子です。
三歳まで無事に育ってくれた娘にありがとうの気持ちを込めて、ハレの日の着物をハンドメイドしたい!
そんな一心で挑戦した七五三の着物づくり奮闘記をブログにまとめました。
できあがった着物&被布がコチラ!
特技はものを壊すこと、不器用なわたしでもできました!
今回は被布コートの作業記録(前編)です。
【使った生地や道具の紹介~被布の袖あきをぬう】までを紹介しています。
七五三の3歳女児用の着物づくり奮闘記はこちらをご覧ください。
同じように着物づくりにチャレンジしたいけど、経験も知識もないしと迷っている方へ。少しでもお役に立てれば嬉しいです。
七五三の被布の作り方で参考にした本
着物は* Baby&Kids * HandmadeさまのYouTubeを参考に作りましたが、あいにく被布の詳しい作り方の動画は見つかりませんでした。(2023年12月現在)
そこで、七五三の着物づくりに特化した『はじめてでも縫える子どもの着物』を参考に被布をつくることに。
着物を手作りされた方のインスタやブログを見て回りましたが、ほぼみなさんこちらの書籍を参考にされていました。
「はじめて」とありますが、初心者には難易度が高すぎるという口コミであふれるこちらの一冊。
和裁・洋裁経験ゼロの不器用の代名詞として名をはせる私が本当に作れるのか……?
結論:初心者でも(それなりに)できました!
着物とちがい立体的な構造になっている分、どう縫えばいいのかがわからず禿散らかしそうになること〇十回。
ごり押しで進めた感は否めませんが、それでも素人の私にもできました。
ぜひ被布を手作りしようか悩んでいる方にぜひ読んでいただきたいです。
被布づくりに用意したもの
被布を手作りする上で必要なもの・あると便利だったものを紹介します。
被布の材料
- 表用の生地(白のポリエステルちりめん)
- 裏地用の生地(赤のキルティング生地)
- キルト芯
- スナップボタン
被布は白の生地でつくりたい!とはすぐ決まったんですが……
近くの手芸屋さんをいくつか回っても、和裁用の生地ってなかなかおいてないんですよね。
子どもがいるとゆっくり探す時間もないので、被布用の生地は楽天スーパーセール期間にポチしました。
表用の生地(白のポリエステルちりめん)
手洗いができて、上品な凹凸が美しいことからポリエステルちりめんでつくりました。
布がたりさんは着物にあう生地が豊富で、しかもリーズナブルなのが嬉しいです。
95サイズでつくったので、こちらのポリエステルちりめんを150㎝分購入しました(110㎝幅)。
裏地用の生地(赤のキルティング生地)
被布は綿をつめてつくるんですが、わたしでは均一に詰められる自信がありません。
かといって、キルト芯をくっつけて縫うのも裁断がめんどうだなということで、キルティングの生地を採用しました。
縫うのも簡単だし、ズレる心配もありませんのでおすすめです
裏布用のキルティング生地は、110㎝幅を50㎝分購入しました。
他にもネット通販で購入できるおすすめのお店は「七五三の着物を手作りしたい!おしゃれな生地が買える通販6選」で紹介しています。
キルト芯
衿とたて衿の中にいれるキルト芯はDAISOで購入。大判サイズなので、1つ買えば十分足ります。
100円均一で手軽に購入できるの助かる~
スナップボタン
たて衿同士をあわせるのに、スナップボタンをつけました。
こちらも100円均一で手に入りますが、私のつけ方が悪いのか手はイタイし、ポロリとすぐ落ちるんです。
そこで楽天でポチしたハンディプレスを使ったところ、たいした力も必要とせずたったの5秒で取り付けられました。
これからもお子さんの服や用品をハンドメイドするならおすすめ
そのほか、ミシン糸やチャコペンといった道具は、ほとんど100円均一でそろえました。
【被布の作り方】全体の流れ
被布をつくる全体の流れは次の通りです。
表布と裏布を必要なサイズ分カットします。(かかった時間:45分)
縫い合わせる箇所が少ないのでパパッとできます(かかった時間:15分)
一度目の挫折を味わいます。(かかった時間:1時間(ほどき直し2回含む)
私いまどこ縫ってるの?とわけがわからなくなります。(かかった時間:1時間)
二度目の挫折。夜中の2時半に泣きそうになる。(かかった時間:1時間半(ほどき直し2回含む))
左右対称になるようバランスよく衿をつけます(かかった時間:1時間)
お子さんのサイズを見ながら5~6箇所とめます(かかった時間:20分)
難しかったところは、まちとたて衿をつける部分です。
どこを縫えばそうなるんだ……?と頭を悩ませながら手探りですすめていました。
長くなるので、袖あきをぬうところまで前編・たて衿をつけるところから後編と2つにわけています。
衿をつける一部分を除いて、すべてミシンでガシガシ縫いました
七五三の被布の作り方(裁断~袖あきを縫うまで)
手作り被布の作業記録前編では、つぎの4つの作業工程を詳しく紹介しています。
①生地を裁断する
身ごろは前後が肩でつながった1枚の布で裁断するので、150㎝分まるまる使いました。
これがめちゃくちゃ長くて、裁断するだけでも広い場所が必要です。
私はリビングの床に置いて切りました
ポリエステルちりめんは、やわらかくハサミできっていくそばから歪みまくり。
この歪みのせいで、たて衿やまちをつける作業がもっと難しくなることに。
やっぱりロータリーカッター買えばよかったです……。
②身ごろを縫う
表布と裏布を中表になるように置いて、赤い点線部分を縫います。
表布(画像:白い生地)のほうが裏布よりも長いので、裾をおりかえして縫う感じですね。
前身ごろの裾は三角に折り返して縫うのですが、こうすることで裾が台形っぽい形にしあがります。
本には「隠しじつけ」「きせ」をかけるなど出てきますが、そこは見て見ぬふりしてミシンでダダッと縫っています
③まちをつける
まずは、まちをつくります。
本の通りに裁断したまち部分の生地を表・裏であわせたんですが、あれ?はじっこがぴったり合いません。
本の裁断図を見ても表布は台形になりますが、裏布は正方形なのではみ出ちゃう
ただ、本には「裏まちは0.6㎝控えて裁ち」と書いてあるので、ドキドキしながら表布からはみ出ている部分をカットしました。
カットしたら難なく進められました
次に赤の点線部分を縫いますが、前下がりの向きに注意してください。
まちが縫えたら、後身ごろの表布と裏布でまちを挟み込んで縫いあわせます。
はさみこむ、というのがちょっとイメージしにくいですよね。
今回だと白い生地(表布)と赤いキルティング生地(裏布)の間につくったまちを入れちゃうわけです。
何度も本を読み、図を参考にするも「後身ごろにまちをはさむ」という動作が、私にはちんぷんかんぷんでした
たとえば、後身ごろにまちを挟み込まずに縫う(後身ごろにまちを縫いつける)とどうなるでしょうか?
画像のように、まちと後身ごろをくっつけた縫い代が表にひびいちゃうんですね。
この縫い代が表にでないように、下記画像のように後身ごろの表と裏でまちを挟んで縫うわけです。
ただ、↑の画像もわかりにくいですよね。(ごめんなさい)
本の図だけではピンとこない……という私と同じような方は、まず完成した状態になるよう身ごろとまちをクリップや待ち針で固定してしまいましょう!
すると「完成形の状態にするためには、ここを縫えばいいのか!」と布の表裏や縫うべき箇所がわかりやすいと思います。
実際わたしはこの方法で乗り切りました
無事に後身ごろにまちがついたら、次は前身ごろとも縫いあわせます。
やり方は後身ごろと同様、前みごろの表布と裏布でまちを挟みこむスタイル。
でないと、私のようにずれまくります。
裏地のことなので表からは見えないですが、やっぱりそろっているほうが美しいですよね
④袖あきを縫う
腕をとおす部分(袖あき)の表布と裏布を中表にしてぬいあわせます。
「隠しじつけをする」とありますが、ここも見てみぬふりでミシンでガガッと縫っちゃいました。
本では簡単そうにかいてあるのですが、私にはやっぱりわかりにくい……。
ここも「完成した状態にして、クリップで固定して、どこを縫うか確認する」というステップですすめました。
こうすると、表と裏を間違えることなく縫えますよ。
ちなみに、ただしく裁断したつもりだったのですが、化繊生地がミシンと相性悪いからかおおいにずれました。
正面からも背中からも目立つのでやりなおすことに……心が折れかけました。
まとめ:被布の作り方で最難関は「まちとたて衿をつける」ところ
被布は着物とちがい、立体的なつくりなので本だけでは作り方のイメージがしにくいところがあります。
とくにまちとたて衿をつけるところ
本の作業工程を見てもよくわからない場合は、「完成した状態にして、クリップで固定して、どこを縫うか確認する」でやってみてください。
そうすると表裏間違えず、どこを縫うべきかがわかりやすいかと思います。
とはいえ、まったくの素人の私でもできたので、チャレンジしてみる価値はあります!
多少失敗したって大丈夫!作った本人しかわからないものです!
次は被布づくり(後編)へとつづきます!
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